愛の雫

あたしの知らないうちに、パパと奈緒ちゃんの間で夕食を食べて帰る事が決まったみたい。


あたし達は、病院から程近い場所にあるファミレスに行く事になった。


この四人で食事をするなんて何だか変な感じがして、注文したパスタが何度も喉に詰まりそうになってしまう。


だけど…


正直、パパと二人きりで過ごす事にまだ少しだけ不安を残していたから、心のどこかではホッとしていた。


一人で何となく悶々としていたあたしを余所に、凪兄達はずっと他愛のない話をしながら笑っていた。