愛の雫

「お前、やっぱりあの時の事怒ってるんだろ?」


「違うってば……」


「じゃあ、何で別れたいとか言う訳?っつーか、付き合ってるんだから、ヤるのなんて当たり前だろ?それで怒る意味がわかんねぇし……」


泰人の口調がさっきまでと一変して、きつくなっている。


「だから、そうじゃないって言ってるじゃん!あたしはっ……!」


「じゃあ、何なんだよっ!?お前、俺の事バカにしてんのか!?」


とうとう痺れを切らしたのか、泰人はあたしの言葉を遮って怒鳴った。