愛の雫

「おじさんは陽子さんに付き添ってるけど、希咲はどうする?個室みたいだから、一緒に付き添ってる?」


どうしよう……


今までの自分(アタシ)なら、付き添うなんて考えもしなかったと思う。


だけど…


今は自分の頭の中にその選択肢がある事に気付いて、すごく悩んでしまった。


どうすればいいのかわからなくて、自分自身の感情に戸惑いが生まれる。


黙ったままのあたしの顔を覗き込んだ凪兄は、あたしの心に纏わり付く色んな気持ちを一蹴するような柔らかい笑みを見せた。