先に中に入っていた凪兄が陽子さんの事を説明してくれていたみたいで、既にストレッチャーが用意されていた。
医師や看護師に支えられてそれに乗せられた陽子さんは、そのまま分娩室に運び込まれた。
分娩室のドアが閉じた瞬間、あたしの全身から一気に力が抜けて、その場に座り込んでしまった。
「希咲ちゃん!?」
「希咲、大丈夫か?」
二人に心配を掛けないように頷いたものの、どうしても足に力が入らない。
すると、凪兄があたしの右肩を掴んで両膝を掬(スク)った。
医師や看護師に支えられてそれに乗せられた陽子さんは、そのまま分娩室に運び込まれた。
分娩室のドアが閉じた瞬間、あたしの全身から一気に力が抜けて、その場に座り込んでしまった。
「希咲ちゃん!?」
「希咲、大丈夫か?」
二人に心配を掛けないように頷いたものの、どうしても足に力が入らない。
すると、凪兄があたしの右肩を掴んで両膝を掬(スク)った。



