愛の雫

「いや、こうなったのは店長である俺の責任だよ……。ごめんな……」


申し訳なさそうな表情を見せた店長に、ただ首を横に振る事しか出来なかった。


最低だよ……


あたしのせいで皆に迷惑を掛けてしまったんだって思えて、自分自身を責める言葉しか浮かんで来ない。


罪悪感と申し訳ない気持ちに包まれ、悔しくて泣いてしまいそうだった。


唇を噛み締めて涙を堪えながら視線を落とした時、スーツ姿の男の人があたしの目の前でしゃがみ、俯いていたあたしの顔を遠慮がちに覗き込んだ。