愛の雫

「本当に?」


「うん」


「絶対?」


苦笑しながら大きく頷くと、早苗は僅かに眉を寄せた。


「……それが、希咲の本音なんだよね?」


「え……?」


不安げな表情を覗かせた早苗の言葉に戸惑って、思わず目を見開いてしまう。


「希咲、本当に……」


そこまで言った彼女から視線を逸らしてしまいそうになった時、バッグに入れていた携帯が鳴った。


この雰囲気を一蹴してしまうような軽快な着うたが、強引に夜の冷たい空気の中に混じった。