愛の雫

店を後にしたあたしは、早苗と歩きながら他愛のない話をしていた。


だけど…


やっぱり早苗を直視する事が出来なくて、どこかぎこちなさを生み出してしまう。


そんなあたしの様子に気付いたのか、彼女が小さなため息をついた。


「やっぱり変だよ、希咲。何か、いつもと違う……」


「そう?別に普通だと思うけど」


あっけらかんと答えてみるけど、早苗の目を誤魔化す自信は無い。


それでも泳ぎそうになる視線を彼女に向けて、平静を装いながらニッコリと笑った。