愛の雫

夕方になって交代のスタッフが出勤して来たのと同時に、あたしと早苗は控室で着替えた。


それから店長と乃依さん、交代のスタッフの皆にも挨拶をしてから店を後にした。


「今日も疲れたね〜!」


「うん。でも、楽しかったよね」


伸びをしながら言った早苗に笑顔で言葉を返すと、彼女は少しだけ目を見開きながらあたしを見た。


「……何?」


小首を傾げながら訊いたあたしに、早苗が笑みを向けて口を開いた。


「希咲さ、最近何か変わったよね」