愛の雫

開店時間になると数人のお客が来たものの、乃依さんと二人でも回せるくらいの余裕があった。


「店長、事務が残ってるんでしょ?ここはイイですよ!」


「二人で大丈夫か?」


「希咲ちゃんと一緒だから、全然大丈夫です!」


そんな風に言って貰えるなんて思っていなかったから、乃依さんの言葉がすごく嬉しかった。


「じゃあ、俺は中で仕事してるから、ここは頼むな。何かあったら呼べよ」


「「は〜い!」」


そう言った店長に、あたし達は声を揃えて返事をした。