愛の雫

一足先に学年末テストが始まる早苗は、しばらくバイトを休んでいるから何日か会っていない。


彼女がいない時は、土日祝日の午前中の人手が足りないけど…


午後までは滅多に混まないし、あたしもすっかりバイトに慣れていたから何とかやっていける。


だから、早苗が休んでいる間の店があまり混まない時間帯は、店長と乃依さんの三人で回す事が多くなっていた。


「じゃあ、行こっか!」


「はい」


着替えを終えたあたしは、先に支度を済ませていた乃依さんと一緒に控室を出た。