愛の雫

凪兄に火燵に入るように言われたあたしは、その通りにした。


カラメルミルクが出来上がるのを待ちながら、当たり前のようにここに来てしまった事に後悔を感じ始める。


あたし、マジで何してるんだろ……


一緒にいる事に耐えられないと思ったから、凪兄を待たずに駅を後にしたハズ。


それなのに…


結局は凪兄の家に来ているなんて、本当にバカみたいだって思う。


カラメルミルクに釣られた訳じゃないとは思いたいけど、あたしには学習能力が無いんだって事だけは判明した。