愛の雫

頭の中はゴチャゴチャなのに、見ないようにしていた感情だけは浮き彫りになって来る。


だけど…


そんな気持ちは勘違いだって、自分自身に言い聞かせた。


知りたくない。


だから、知らなくていい。


だって、こんな感情を認めたくないから…。


このまま見ない振りをして、何も知らない振りをして、綺麗に忘れてしまいたかったのに…


「好きなんでしょ?」


早苗が静かに紡いだ言葉によって、自分でも気付いていなかった感情を暴かれてしまった。