愛の雫

一先ず店に戻ったあたし達は、いつも通りに仕事を熟した。


さっきまでとは違ってテキパキ動けている事が、自分でも実感出来る。


そんなあたしを見ていた乃依さんが、笑顔で口を開いた。


「やっと、いつもの希咲ちゃんに戻ったね!」


「え?」


「最近ずっと元気なかったから、心配してたんだよ」


乃依さんの言葉が嬉しい反面、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって…


「ごめんなさい……」


あたしは、彼女を見つめながら小さく謝った。