愛の雫

「今度、あたしと遊んで下さい♪」


「えっ?」


驚きの声を上げた凪兄と同時に、あたしは目を大きく見開いた。


絵里香がこの類(タグイ)の事に積極的なのは、よく知っているけど…


予想外の展開に複雑な気持ちになって、益々戸惑ってしまう。


絵里香は、凪兄を上目遣いで見つめながら返事を待っている。


その光景を見ていたくなくて、思わず視線を逸らしてしまった。


凪兄の答えを待っているのは自分(アタシ)じゃないのに、何だか気持ちが落ち着かなかった。