愛の雫

早苗と顔を合わせた時、直感でお互いに同じ事を考えていると感じた。


あたし達は相手の事をよくわかっているからなのか、何も言わなくてもそれぞれの気持ちが通じ合う時がある。


まるで双子みたいだと感じているのは、きっと自分(アタシ)だけじゃないと思えた。


「じゃあ、よろしくお願いします!」


そう言ったあたしは、早苗と一緒に頭を下げた。


「うん。こちらこそ、これからよろしくね」


店長は笑顔で言った後、ロッカーから制服を出しながら続けた。