愛の雫

「大丈夫?店長に悪戯されなかった?」


女の人は、あたし達に悪戯な笑みを向けた。


「「えっ?」」


「うちの店長、可愛い女の子が面接に来ると絶対に戻って来ないのよ!」


「こらこら、いい加減な事言うなよ……」


「じゃあ、奥さんに言い付けちゃいますよ〜!面接に来た女の子達に鼻の下伸ばしてた、って!」


「おい、バカな事言うなって……。それに、ちゃんと面接はしたからな!」


二人のやり取りを見ていたあたしと早苗は、つい声を上げて笑ってしまっていた。