愛の雫

面接は、本当に簡単な質問をされただけだった。


途中からは世間話ばかりになって、店長は自分の事を色々と話してくれた。


その間に何度も笑いが込み上げ、すっかりリラックスしていた早苗もよく笑っていた。


しばらくするとドアがノックされ、さっきの女の人が部屋に入って来た。


「やっぱり世間話してると思った〜!もうっ!!店長って、何かとすぐに話し込むんだから!」


「あっ、悪(ワリ)ぃ!」


怒られた店長は、子供みたいな笑みで両手を合わせた。