愛の雫

あたし達は店の一角に置いてあったフリー情報誌を広げて、早速バイトを探し始めた。


高校生と言うだけで色々と制限されてしまうし、時給もあまり良くない所が多いから、少しだけ不便だと感じてしまった。


だけど…


職種にこだわらなければ、それなりに働けない事も無い。


早苗と相談しながら印を付けていくと、最後のページを捲る頃にはいくつかピックアップ出来ていた。


そこから消去法で減らしていき、自分達の条件に合う物だけを抜粋すると、三つのバイトが残った。