愛の雫

「何のバイトするの?」


「まだ決めてない」


「でも、履歴書はどうするの?親のサインがいるでしょ?」


「サインなんて、適当に筆跡変えて書いとけば大丈夫だよ。印鑑だって、勝手に捺(オ)せばイイだけだし」


「なるほどね……」


早苗は苦笑しながら、あたしを見た。


「じゃあ、あたしも一緒にやろっかな〜……」


「えっ?」


「色々欲しい物もあるし、何よりも希咲と一緒だったら楽しそうだし♪」


早苗の言葉で、思わず笑みが零れた。