カリカリしている柳沢とファーストを守っていた大道が交代する。 大道は2年生。普段は7番レフトだが、今日は六番サードの坂本が練習をサボったため、打順が繰り上がり、打席に立つメンバーのポジションをカバーしてくれていた。 ピッチャーとキャッチャー以外はどこでも守れると豪語している。 大道はバッティンが下手で、バントも満足にできない。 できるだけ守備力をアピールしたいのだろう。 「さぁ~こい!」 大道はバットをグルグル回してから構え、打つ気満々。