しかもチャンスにめっぽう弱い。 ランナーがたまったとき、力みすぎてグリップの位置は空中で地震が起きたように右往左往。 一度クセを指摘したが、かえって意識してしまい、さらにバットの揺れが大きくなってしまった。 なので、クセのことをとやかく言うのをやめた。 それでも5番という打順を任せているのは訳がある。 柳沢は月に一度のペースで「やめたい……」ともらす。 「そんなこと言うなよ」と言うと「クリーンアップから外したらマジやめる」と脅しをかける。