一度の対戦で水原を打つのは難しいと感じた。 ゴリはすでにマスクやプロテクターを外し、打ちたくてウズウズしている。 「おれがキャッチャーやるよ」 「頼む」 おれはプロテクターを譲り受ける。 「ところでサインはおまえが出していたのか?」 「いいや」 「水原が出していたのか?」 「いいや」