バトンクッキー



 ストレートの勢いと高目に投げたのが功を奏し、太田は簡単に小フライを打ち上げた。


「オーライ」

 おれが掴んで、たった一球で打ち取られた太田はバットを地面に叩きつける。


 次はおれか……。


「キャプテン頼みますよぉ~」


「意地みせろよ」


「うるさい!」

 小馬鹿にされているような声援を浴び、おれはバッターボックスに立った。


 水原はいままで初球はオーバースローから投げている。


 多分おれにも同じ手でくる。