上部のカカオパウダーの適度な苦味と、下部にコーティングされたチョコレートが絶妙に口の中で混ざり合う。 「これ、本当においしいよな」 「はい」 おれはゆっくり、時間をかけて食べることにした。 食べ終わってしまうと、バトンクッキーのように甘くてほろ苦い青春に別れを告げなければいけないのだから……。 〈おわり〉