「ラスト5球!」 「はい」 おれは5球と宣告したが、ずっと水原の球を受けていたかった。 シュルルル、と回転のかかったボールがストンと落ちる。 投げ始めて間もないのに、これだけ落ちれば初日としては合格点。 あとはコントロールだけだ。 水原も感触を掴んだようで、もっと体に覚えさせておきたいという意志を伝えるかのように投げ込んでくる。 「よし、ラスト!」 「はい」