「はい!」 心地良い返事をもらって、原西にキャプテンを任せてよかったと改めて思う。 しばらく気持ち良さそうにノックしているゴリを見ていたが、水原がまったく動かないのでちょっと心配になって見にいってみる。 「おい、大丈夫か?」 「あっ、キャプテン!」 声をかけると水原は慌てて体を起こした。 先輩ではなく、いまでもキャプテンと呼ぶのは水原だけだ。 「いいよ、そのまま寝てろ」 「は、はい」と返事こそしたが、上半身は金網のフェンスに預けておれと会話しようとする。