「よかったな」 「やっぱり共南に善戦したのが耳に入ったらしくて4人も!」 原西はうれしそうに言う。 おれたちの共南との試合は地元の新聞の小さな記事とはいえ、スコアだけでなく、締まった良い試合だったという解説がついていた。 「ところで水原と三浦の姿は見えないが?」 おれはグラウンドの中を探した。 「三浦はデータの収集と野球の勉強のために甲子園の試合をテレビで見たいとか言って、夕方にならないと顔を出さないんですよ」 「ひょっとして来年は甲子園を狙ってるのかもな」