きっとゴリも高校野球を見ていて、野球部のことが気になったのだろう。 「ついでにグラウンドに顔を出そうぜ」 「後輩にウザがられるだけだぞ」 予想通りの目論見を伝えられ、おれはため息が出そうになる。 「ちょっと体を動かしたくなったんだよ」 「ああ、わかった。部室で落ち合おう」 ケータイを切ってから炎天下の空の下に出ることが億劫になったが、約束してからでは後の祭り。 渋々出かけることにした。 ジリジリと肌が焼けるような陽射しが目障りで、顔をしかめながら歩く。