キャプテンの最後の訓示としてはキツかったかもしれない。 でも、これだけの試合をしたあとに、歯の浮くような台詞を言ってもなにも残らないと思った。 “よくやった!”だけで済ませてはいけない。 得に水原や三浦の後輩たちには……。 おれは自分の悔いを腹の底から吐き出すことで、後輩になにかを刻んでほしかった。 おれの思い上がりだろうか? きっとその答えは、来年の大会ではっきり出るだろう。