そのひと言で救われた気もしたが、悔しい気持ちは消えない。 苦い思い出は消せない。 荷物を持ち、ベンチから引き上げ、球場の出入口でマイクロバスを待っている間、輪になって反省会を開いた。 野球に興味がなかったはずの女子マネージャー、サードの坂本、ライトの原西が目を真っ赤にして泣いていた。 負けた事実を受け入れられず、涙を堪えている奴もいる。 こういうとき、キャプテンとしてなんと声をかければいいのかわからない。 悔しくて握り拳に力が入る。