7回表、2番太田からの打順。 ひょっとするとおれの高校生活、いやれっきとした公式戦の最後の打席になる可能性がある。 9回まで2人のランナーが出ればもう一度回ってくるが、この回なんとかしないと、徐々に追い込まれるのはうちらの方だ。 加瀬の性格からすると完封という欲は、負ではなく正の力に変えてしまう。 太田、なんとかしろよ。 加瀬は初球から速くて曲がりの小さなスライダーを投げてきた。 太田はスイングしたが、ボールはキャッチャーの後ろに転がってファール。