「いいか、加瀬は必ず捉えられるからな。辛抱強く粘っていこうぜ!」


「オウ!」


 これからが本番だ。


 おれも他のナインも“勝てそうな試合”から“勝てる試合”でプレーできる喜びを感じはじめていた。