次の日のお昼休み、ゴリが走っておれの教室にやって来た。


「ジマ、ちょっと……」

 そう言ってゴリがおれの腕を掴む。


「どうしたんだ?」

 おれは飲みかけのコーヒー牛乳を持ちながら無理やり立たされた。


 教室から出て、廊下を挟んだ反対側の3年2組のクラスに連れ込まれる。


「なんだよ?」


「あれ見ろよ」

 廊下側の一番後ろにゴリの席があるのだが、おれは窓際まで引っ張られた。