職員室を離れ、廊下を歩いているとき、喉をゴクゴクと鳴らしてスポーツドリンクを飲んでいる男子生徒を見かけた。 規定のジャージの色からすると2年生らしく、練習が終わって休憩しているところだった。 「君、何部?」 「バレー部です」 「こんな時間まで練習してるんだ」 「はい」 「それ飲んだら空っぽのペットボトルくれない?」 「いいですよ」 そのバレー部員はすぐに中身を飲み干して、ペットボトルを渡してくれた。