「いた!」 「追いかけよう」 水原と三浦はダシュで追う。 おれも続こうとした。が、足になにかが当たってコケてしまった。 躓いたものを見たとき、楕円形の石が縦になっているだけかなと思った。 しかし、草を退けると優しげな表情で目を瞑っているお地蔵さんが姿を現した。高さは人間の膝ほど。 こんなところに?! ひとまずお地蔵さんのことはおいといて、おれは立ち上がり、二人の後を追った。