「さぁ、行こうぜ!」 皆にまるわかりの空元気を出してグラウンドに向かおうとすると、「あのぉ~」と、水原が呼び止める。 「なんだ?」 「部室を掃除してもいいですか?」 「はっ?」 頭の上で『?』マークが左右に揺れ「掃除?これから練習するんだぞ。聞いてなかったのか?」と不快感を出さずにはいられなかった。 「きれいにしないと……部室に入れないので……お願いします」 水原は深々と頭を下げた。