「キャプテン、水原の意見は正しいです」 どこからともなく現れた三浦が、メガネを光らせて会話に参戦してくる。 三浦、おまえが幽霊みたいだぞ。 「この男と犬がどうして幽霊に見えるんだ?」 尋ねるのも馬鹿馬鹿しく思えたが、三浦が幽霊という非科学的なことを信じ込んでいるのは意外だった。 「キャプテンは気づいてなかったんですね」 三浦が聞き返す。 「なにをだ?」 「先週くらいから、この男とそっくりな人が犬を連れて野球部の練習を見に来ていることを」