慌てて別の言い訳を考える。
 何か無いか?謝ることが無いか!?

「あの、朝ご飯作るの邪魔しちゃったかな……て」

 冷や汗をかきながらお母さんに答える。
 我ながらちょっと苦しい言い訳だ。

 私のそんな様子を見て、お母さんがますます不審そうな顔をする。
 ああ、泥沼だ……。

「マリちゃん、私に何か隠してない――?」

――ああ!万事休すだ!!

 そう思った時だ。

「よおおおおお、早いな」

 背後から救いの声が聞こえた。

――カズちゃん!ナイス!ナイスタイミングだよ!!