――その晩、いつの間にか眠りについた私は夢を見た。

 夢の中の私は元の体に戻っていて、誰かとデートしてる。
 誰かと私は楽しそうに街中を歩いてる。
 腕を組んで、私はその人を心から大好きって思ってる。
 気持ちがあふれ出そうな程、その人が愛しい。

 ひっついてる状態で横からその人の顔を見ようとする。
 その人は私よりも身長がだいぶ高い。
 かなり上を見上げないと顔が見えない。

――でも、見上げた顔は逆光でよく見えないんだ。