イニシャルはKK

[歌音side]

引っ張られるまま響吾に付いて来た私。
いつの間にか指を絡められて恋人繋ぎをしてる。

クラスの子はもちろん、他のクラスの子も上級生も響吾を見てる。
やっぱり響吾ってモテるんだ…。
そんな事実を受け止めながら、それでも私は『響吾の彼女なんだ』って再認識する。
みんなの視線がヤバいくらい熱い。痛い。

「メシまだだろ? 何が食いたい?」

言い方は素っ気ないけど、ちゃんと私の事を考えてくれてる響吾。

焼きそばとフランクフルトを買って、日蔭の校庭で仲良く食べた。