イニシャルはKK

孝史の携帯が鳴って
クルミちゃんの休憩タイムを知る。
カノンはまだかよ?
ま、二人同時に休憩はムリか。

気を利かせて二人と離れる。

一人で校舎をぶらぶらしてたら、聞きたくもない話が聞こえてきた。

「どうすんだよ?お前、告白するんだろ?」

「ああ、そのつもり。
でも…メイドの格好してる彼女を見たら…」

お目当ての女子がカノンのクラスにいるんだな。

「あの笑顔、反則だよな~。
指名した客みんなにあの顔で接してんだろ?
俺、ダメな気がしてきた…」

「そんな弱気でどーすんだよ!!
彼女なら大丈夫じゃないか?
人当りは良さそうだし…」

「かなぁ? でも彼氏がいるかもしれないだろ?
決まったヤツがいるのかなぁ~カノンちゃん…」