『カノンちゃん。 これ、僕からのプレゼント。 僕が会いに来るまで大事に持っててね。 次に会う時は本物を持って来るから…』 待って… お兄ちゃん… 「待って!」 夢か―――。 久しぶりにお兄ちゃんの夢を見た。 私は起き上がると 慌てて机の引き出しを開いた。