響吾が続けた。
「奏の母親の再婚相手には子供がいて、奏には弟が出来た。
でも、そいつと合わなくて、新しい家に奏の居場所はなかったんだ。
全寮制の学校が出来る事を知って、親に無理を言って受験した、ってあいつ言ってた。
学年は違ったけど、同い年だった俺たちは凄く気が合った。
奏は頭が良くて、勉強をよく教えてくれたし、休みの日はいつも一緒に遊んでた。
いつだったか奏が歌音の話をしてくれたんだ。
話を聞くうちに…俺、会った事もない歌音に惹かれてた。
でも奏の大事な女の子だから、奪ってやろうとかは思わなかったよ。
二人が結ばれるといいな、って陰ながら応援してたんだ。
「奏の母親の再婚相手には子供がいて、奏には弟が出来た。
でも、そいつと合わなくて、新しい家に奏の居場所はなかったんだ。
全寮制の学校が出来る事を知って、親に無理を言って受験した、ってあいつ言ってた。
学年は違ったけど、同い年だった俺たちは凄く気が合った。
奏は頭が良くて、勉強をよく教えてくれたし、休みの日はいつも一緒に遊んでた。
いつだったか奏が歌音の話をしてくれたんだ。
話を聞くうちに…俺、会った事もない歌音に惹かれてた。
でも奏の大事な女の子だから、奪ってやろうとかは思わなかったよ。
二人が結ばれるといいな、って陰ながら応援してたんだ。


