スパイラル


でも、私はどちらかと言うと「まだいいか」と、思っていた。



―大変になりそうだ―

と心のどこかで思っていたし、私はマイホームというモノに憧れを抱いてなかったからだ。



…でも、


夫の慶太は違ったようだった。