ホッホッホ!!

本当の美といものは性別をも越えてしまうものなのよ!!

こうして私は見事、一撃で大多数のクラスメイトを誑(タラ)し込むことに成功した。


ふふふ、さすが私!!

ああ、快感!!


正直、かなり気分が良い。



しかし、その気分を台無しにする者がいた。

そう、西遠寺だ。


奴の苦痛に歪んだ顔を拝もうと首を巡らした私は、有り得ないものを目にした。


奴ーー西遠寺は悔しがるどころか笑っていた。

口の端を吊り上げて……。


それを見た瞬間、昂揚していた気持ちが一気に冷めた。



何なのよ、アイツ!?

頭、おかしいんじゃないのー!?