「それにしても変わんねーな、奈緒。
その童顔は永遠かもな!」
陽登は紗英子の分のドリンクを作りながらアハアハ笑いながら言った。
「ハ、陽登も変わらないじゃん。そーいうとこ!」
「ちょっと、ちょっとー!!
お二人は知り合いなの!?」
紗英子が興味津々で話の間に入ってきた。
「あ、紗英ちゃんごめんごめん。
実は…
陽登はあたしの学生時代の元彼。
んでー、陽登。
こちらが同じ職場の先輩の高村紗英子さん」
陽登はニコリと微笑み、ぺこっと頭を下げた。
十年も前の彼氏を紹介するのは何とも不思議な感覚だった。
「え〜マジですか!こんなイケメンと付き合ってたなんて!!いいなぁ〜。
今独身ですか?ってか彼女は?
気になりますよね、奈緒さん!元カノとしては!」
紗英子は興奮気味に次から次へと、奈緒がドキリとするような事ばかり尋ねた。