『灯梨、乗せてもらえよ。 そのまま寮まで歩いたら、 足が悪化するだろ』 『う、うん…』 『灯梨の荷物、 持ってくな』 天佳は足早に 医務室を出た。 『じゃ、灯梨。乗って』 『うん…』 しばらく無言のまま 私達は歩いていた。 体育館(柔道場)から 寮館までは結構距離がある。 中等部を過ぎて、 図書館と特別教室館を過ぎて、 高等部を過ぎて、 中庭を通った所にある。 つまり、かなり遠い。