その夜。
裕貴から電話がきた。

「もしもし・・・」
『おい萌香!
オレが浮気したって証拠あんのかよ!?
言っただろ、オレは世界中で1番お前を愛してるって!!!』

・・・確かに言ってたね・・・
だけどもうそんな言葉、信じられる訳ないじゃん・・・!!


「あたしが裕貴の病室に入る前にいた女の人!
・・・あの人が本命なんでしょ!?
だったらあたし、捨てられるほうがマシ・・・」

『んなこと言ってねぇだろ!
大体あいつはオレの姉貴!!』

え―――――・・・??

「おねえ・・・さん??」
『そーだよ!疑うなっつの』

まじ・・・か。

「ごめん・・・」

『いや、もういいよ。
・・・おやすみ、愛してる』

裕貴の甘い言葉に、あたしは真っ赤になってしまった。

「・・・うん、おやすみ。
あたしも好きだよ」

なんて幸せなんだろう・・・。