やばい。

まじ可愛い。

こんなに可愛い女がこの世にいるなんて。



しかし!

しかし・・・。


“・・・青山の事“司”って呼んでんなら、オレの事も“裕貴”って呼べよ”


萌香はもうオレのもの・・・だけど。

単に同居してるだけの青山を呼び捨てで呼んで、彼氏であるオレを“くん”付けはどうかと思うんだ!!!

や、妬いてんの・・・か??

恋愛経験なんてまったくなくて、かっこわりーけど。

少しでも、萌香の彼氏として恥じない人間になりてぇ。

ラブレターとか、何回かもらった事あったし、告られた事だってあった。

だけど―――付き合う事はできなかった。

相手を、好きになれなかったんだ。


だからこそ、今。

怖いほどの幸せを感じてる。



“ゆ、裕貴くん・・・。
もしかして・・・妬いてる系??”



萌香に、ばれちまった。(苦笑)
ばれねぇようにしたつもりなんだけどな・・・。

本音言わねぇと、愛想尽かされるか・・・。


“当たり前だろ、妬くに決まってんじゃん”


平然を装ったつもり・・・。

萌香はどう思ったんだろーな。



“もー・・・しょうがないな。
・・・“裕貴””



・・・たまらなく可愛い。

たまらなく嬉しい。

萌香の初カレは青山―――だが・・・。

オレの初カノは、萌香。

幸せすぎる―――だろ・・・。