「そうか・・・萌香が無事だったならいいんだ」

あたしは家に帰って、司に必死に訳を説明した。

「ごめんね司・・・っっ!
司・・・風邪ひいてるのに・・・!!」

ほんと、ごめん。
薬買いに行ったはずが・・・
こんな事になるなんて。



「あ・・・あのね、司。
裕貴くん、あたしのせいで入院になっちゃったの。
あたしを助けたせいで・・・。
だから・・・しばらくは病院に通って、裕貴くんの介護するって決めたんだ・・・。
ごめん・・・」



司への愛に偽りなんてない。

でも、あたしのせいで・・・

裕貴くんは、あたしが傷つけてしまった。

だから・・・しばらく、介護するの・・・。


「・・・わかった」